こんにちは
医療法人 愛真会
さかえ歯科クリニック
医院長の 山本です。
今回は インプラントの 「オペ」について
お話しさせて いただきたいと 思います。
わたくし自身は インプラントの治療に携わって
今年で 29年になります。
さかえ歯科クリニックでは
すべてのインプラント治療・すべての工程を
医院長の山本が 以下の項目を全て担当させていただいております。
・インプラント治療の説明
・カウンセリング
・問診
・レントゲンやCTなどでの検査
・術前治療
・インプラントオペ
・メンテナンス
麻酔(表面麻酔・局所麻酔)
当院では インプラントのオペを行う際は、
「二段階麻酔」を 採用しています。
理由は もちろん
できるだけ痛みを感じさせない ためです。
手順としては まず表面麻酔を 塗ります。
これは 麻酔の 針を刺したときの痛み を
和らげること を目的としております。
次に 局所麻酔を行うのですが、
当院では 「電動麻酔器」を使用して行います。
麻酔を打つときに 痛みを感じる原因は、
人の手で行うことで生じる 注射時の「加圧ムラ」と
「針の太さ」にあります。
電動麻酔器は 人の手による注射に比べて、
細い針を使用することができます。
また コンピューターで管理された機械によって、
一定の圧力で ゆっくりと 麻酔液を注入できるため
痛みを抑えることができます。
術前投薬
次に 「術前投薬」について ご説明いたします。
一般的に 当院では、
インプラントオペ後の 「腫れ」と「痛み」を
できるだけ 減らすことを目的として、
オペ前に 「抗生剤」と「鎮痛剤」を 服用していただいてます。
過去に「抗生剤」や「鎮痛剤」を服用して
異常があった方は 事前の問診で
確認しておりますので ご安心ください。
インプラント埋め込み(オペ)
インプラントを 埋め込むための オペは
大きく3種類 ありますが 基本的な流れは
オペ手順
1.歯茎を切る
2.骨に穴をあける
3.インプラント埋め込む
歯茎を切開し、
骨に インプラントを 埋め込むための穴を開け、
インプラントを 埋め込む、
となります。
では ここから 3種類のオペ方法について
詳しく説明していきます。
3種類のオペ方法
1.骨が太く厚みがある場合
2.前歯で審美が必要な場合や骨が薄い場合
3.上顎の奥歯で骨が浅い場合
まず ひとつめは、
「骨が太く 厚みがある場合」です。
二つ目は、
「前歯で 審美的な処置が必要な場合や 骨が薄い場合」です。
三つ目が、
「上顎の奥歯で 骨が浅い場合」です。
ひとつずつ 説明していきます!
骨が太く 厚みがある という場合
「内視鏡手術」のように インプラントと同じ大きさに
歯肉を切除しますが 切開や縫合の必要はありません。
オペの時間も 1本 10分程度 です。
次に、
前歯で 審美的な処置が必要な場合や 骨が薄いという場合
CTで確認し 正確な状態を 把握しながら
大口式インプラント法 という術式を 用いて進めていきます。
大口式インプラント法とは
ドリルを使って 骨を削っていく方法 ではなく、
骨の表面に 小さな穴を開けて 専用器具を用いて
少しずつ その穴を広げ 人口歯根を入れていく方法です。
痛みや 腫れはありませんし こちらも 1本 15分程で
終わるオペになります。
三つ目の、
上顎の奥歯で骨が浅い場合 については、
ソケットリフト法という術式で行いますが、
これは 増骨剤を入れながら行うやり方で
CTで確認しながら 進めていきます。
こちらは 1本 20分程で 終わるオペです。
以下インプラント埋め込みオペ後CTで確認致します。
・インプラントと神経の距離
・インプラントの方向
・増骨が正しくできているか
インプラントを埋め込む オペの後、
・インプラントと神経の距離
・インプラントの方向
・増骨が正しくできているか
これらを確認するために 必ずCTで確認しています。
■インプラントの支柱土台を立てる(2次オペ)
インプラント埋め込みオペのあと
一週間後 「消毒」や「抜糸」のために
来院して いただいております。
このとき 「腫れ」や「痛みがないか」なども
確認させていただきます。
ほとんどの場合 「腫れ」は無く、
痛みについても 一度だけ 痛み止めを服用される
という程度で 痛み止めを一度も服用しない という方も
いらっしゃるくらいです。
その後は 基本的には 2ヶ月後に
レントゲンで インプラントと骨の定着度合いを 確認、
多くの場合 3ヶ月程度で 骨とインプラントが定着するため
最初のオペから 4ヶ月後に
インプラントの支柱土台を 立てる工程に移ります。
まず 最初のオペ同様 二段階麻酔を行います。
その後 最新レーザー治療器で 歯茎を調整し
アバットメント と呼ばれる 土台を 歯肉上に立てていきます。
もちろん 痛みはありません、
治療時間は 30分程度です。
■セラミック冠装着
土台を立てたあと 一週間〜二週間程度みて
被せ物(冠)の 型取りをしていきます。
被せ物の種類は、
セラミック または ジルコニアセラミック になります。
いずれも 透明感があり 自然な、
これは ご自身の歯の色に近い という意味ですが、
白色で 変色することが ありません。
また 当院では 原則 銀歯を使用することは
ありません。
インプラント治療中・後 日常生活で注意すること
最初のオペ後 いわゆる
インプラント埋め込み手術のあと、
一週間くらいは インプラント周りの
歯磨き ブラッシングは 避けていただきます。
また その間は 食事を摂るときも、
治療した側を避け 逆の歯を使うようにしてください。
被せ物を装着する 最後の治療のあとですが、
早い方で(ワンピースインプラントなら)二週間、
一般的(ツーピースインプラント)には 1ヶ月程度は
治療した歯で 硬いものを噛むのを 控えてください。
ひと月経ったあとは 通常どうりにして頂けます。
最後に メッセージ
最後に 患者様は 「オペ」と聞くと、
骨に 大きな穴を開ける ので かなり怖い
というイメージを お持ちの方が多い と思います。
そのため オペ中は、
常に「お声掛け」を 意識するようにして、
患者様には
できるだけ 安心していただけるよう
配慮しております。
また オペの安全性を追求するために
医師の技術という面では、
常に最新のオペノウハウやテクニックを
身に付けておくよう 心がけておりますし、
より繊細なオペを実現するために、
CTやレーザーなど 最新の設備を導入しています。
オペ中は 「痛み」「腫れ」は無く、
10分〜30分くらいで 終えることができますから
安心して オペを受けていただける と思います。
今日説明した 大口式 や ソケットリフト法 などの
オペ方法については また別の動画で 詳しく説明いたします。